「納屋も白袴」「医者の不養生」という言葉がある。
納屋とは染め物師を指し、反物をきれいに染める仕事でありながら、自らの仕事着は華美のかけらもない無地の白袴を着用している。
医者の不養生とは、人の病気を治療する仕事にも関わらず、自らの健康を顧ずに奉仕する姿を表現したもの。
今はまさに、医者が不養生のきわみのような労働環境に置かれている時代という。
一般論でも急性期医療の現場で働く医師は、一旦仕事につくと38時間通して勤務をするという現実を報じる医療現場の番組が時々報道されている。
ストレスから薬物に依存し摘発を受ける事件も、年間数件起こっている。
過労から心身症になり自殺するケースもある。
そこで日本医師会・勤務医の健康支援に関するプロジェクト委員会は、2009年2~3月にかけて行った「勤務医の健康の状態と現状と支援のあり方に関するアンケート調査」の結果を公表した。
この調査は病院勤務の医師全員1万人を対象にし、3879人から有効回答を得た集計結果である。
設問項目は、
- 勤務先種別等
- 1ヶ月間の休日数
- 当直回数
- 平均睡眠時間
- 心身の健康状態
- 勤務医の健康支援のために勤務先に求められる対策
・・・など。